映像信号はテープに収録したり、さまざまな機器の回路を通すことで変化してしまう恐れがあります。映像信号が変化してしまうと、制作した際に自分が意図した「明るさや色」が
見る側のモニタで再現されない可能性が出てきてしまいます。それでは困るので、映像制作の現場ではカラーバーを基準信号として映像の品質管理をおこなっています。「波形モニタ」や「ベクトルスコープ」は、そのカラーバーの状態を測定したり、制作した映像が基準に合っているかを測定するための装置です。
波形モニタ(Waveform Monitor)は簡単にいうと「画面の明るさ」の成分を表示するモノです。「ハケモニ」と呼ぶ人が多いです。
ベクトルスコープ(Vector Scope)は簡単にいうと「色相や色の濃さ」の成分を表示するモノです。「ベクモニ」と呼ぶ人もたまにいます。
業務用の波形モニタ・ベクトルスコープは非常に高価ですが、アナログ映像を扱う環境では品質管理をするためには不可欠なモノです。(1つの機器で兼用できるタイプもあります)
アナログ編集室ではテープを掛けかえるごとに、頭部分に収録されたカラーバーを測定するのに毎回使用しています。
※カラーバーを使用したNTSCモニタの調整方法は
「TV-Design 基本編 12」で解説しています。
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アナログコンポジット型
LEADER 5872A
¥630,000
(兼用タイプ)
HD/SD マルチフォーマット型
Tektronix WFM700
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