テレビデザインの基礎知識 16
映像表現のガイドライン
(点滅・反転・パターン変化)

1997年12月に起きた「ポケモン事件」をきっかけに、NHKと民放連によって
「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」が作成されました。
テレビの画面デザインにかかわるデザイナーは
視聴者の健康に影響を及ぼすおそれのある映像手法については
当然その内容を熟知し、使用を避ける必要があります。

<アニメーション等の映像手法に関するガイドライン>

1.映像や光の点滅は、原則として1秒間に3回を超える使用を避けるとともに、
 次の点に留意する。
 (1) 「鮮やかな赤色」の点滅は特に慎重に扱う。
 (2) 前項1の条件を満たした上で1秒間に3回を超える点滅が必要なときは、
   5回を限度とし、かつ、画面の輝度変化を20パーセント以下に抑える。
   加えて、連続して2秒を超える使用は行わない。

2. コントラストの強い画面の反転や、
 画面の輝度変化が20パーセントを超える急激な場面転換は、
 原則として1秒間に3回を超えて使用しない。

3.規則的なパターン模様(縞模様、渦巻き模様、同心円模様など)が、
 画面の大部分を占めることも避ける。

 また、映像が与える影響から視聴者を守るためには
 “テレビの視聴方法”も重要な役割を果たしていることが指摘されている。
 テレビを見るときには、明るい部屋で、
 受像機から2メートル以上離れることなどの予防策も必要である。
 NHKと民放連は今後、共同して視聴者への“テレビの見方”に関する
 正確な情報提供を心掛けることとする。

詳しくは日本民間放送連盟のホームページを参照してください。
(非常に詳しく解説されたPDFがダウンロード可能になっています)

(社)日本民間放送連盟:http://www.j-ba.or.jp/category/broadcasting/jba101033