カラーバーとは、簡単にいうと「テレビ用の色見本帳」のようなものです。DTPの世界でもカラーマネジメント(色合わせ)が行われるように、テレビ放送の世界でもカラーマネジメントは非常に重要な要素です。チャンネルごとに画面の明るさや人の肌の色が違っていたり
赤いりんごがオレンジ色だったりしたら、見る人が迷惑してしまいます。 そのため各放送局はこのカラーバーという「色見本帳」を基準に
信号の色や明るさを合わせて放送しています。 また、放送用の素材を制作する段階でも色合わせを可能にするために 基準信号としてカラーバーを本編素材といっしょに納品します。
DTPでのカラーマネジメントと同じように「入力・制作・出力」のすべての段階できちんと同じ基準で調整されていないとまったく意味がなくなってしまうので注意してください。
カラーマネジメントを怠ったところで致命的なミスにはなりませんが、自分の制作した画面が思わぬ色で放送されてしまうのを防ぐためにもデザイナーとしてきちんとした管理方法を理解したいものです。
※ 数年前はテレビ放送終了後の時間帯にはカラーバー画面をよく見かけたものですが
最近は一般的にはあまり目にする機会がななくなってしまいましたね… |