AfterEffects Laboratory 基本編 12
画面を円筒形に配置する
(エクスプレッション・親子リンク)

AE-LAB 12 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:

- No Use
Third-Party Footages:
- No Use

今回はAfterEffectsの3次元の機能と、エクスプレッションの機能を使用して
画面素材を円筒形に配置する方法を研究したいと思います。
この方法をいろいろな場面で応用すれば、空間表現に幅がでると思います。

※基本操作に関してはマニュアルを参考にしてください
※Adobe AfterEffects 5.5J(Mac)を使用して制作

 円筒形に配置する際の基本的な考え方

<1> はじめに各自で画面の素材を何枚か準備してください。
   (動画素材でも静止画素材でも構いません…)
<2> その素材を3次元空間に配置し、
   「アンカーポイント Z」に数値を入れて、位置をオフセットします。
<3> その素材の「方向 Y」を変化させて、円周上を回転移動させます。
<4> 2〜3を繰り返します。

・円周分割をどれだけにするか?(何角形にするか?)
・どれだけ中心から離すか?(円の半径をどれだけにするか?)
これされ決まれば、数値入力によって配置させることが可能です。
※円筒形に配置する


 円筒形に配置した画面をアニメーションさせる(カメラ固定)

エクスプレッションを使用すれば、
すべての配置画面の中心からの距離を一度に制御できます。
(基準になるレイヤーのアンカーポイントに対してリンクをはる)
※エクスプレッションはリンク先レイヤーを参照するので
 リンク元になるレイヤーの「レイヤー名」に注意!
※画面が裏返る場合は、アンカーポイントの方向を反対にしてください。

また、ヌルを作成して各画面の「親」にすることで
すべての配置画面の回転も一度に制御できます。

<サンプルムービー>
QuickTime 形式
(1006 KB)
<パラメータ>
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 カメラをアニメーションさせる

次に、今度はオブジェクトを動かすのではなく、
カメラをアニメーションさせてみたいと思います。

「AE-LAB 基本編 10:カメラの円周アニメーション」
 →ページを見る
の手法を利用すれば、簡単に円筒の外側をパンしたり、
円筒の内側に入り込んだりすることが可能になります。

今回は静止画素材でサンプルを作成しましたが、
「動画」や「エフェクト素材」を配置することによって
通常のDVEや3次元ソフトでは簡単にマネできない
マルチスクリーン効果が作成できるかと思います。
各自、試行錯誤してみてください。

<サンプルムービー>
QuickTime 形式
(1270 KB)
<パラメータ>
タイムラインウインドウ
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