テレビデザインの基礎知識 14
フリッカー
(チラつき・1ピクセルの横ライン)

フリッカーとはいわゆるテレビ画面のチラつきのことを言います。
日常的に頻繁に発生しているので、きっと目にしたことがあると思います。
特にCG画面や、表・グラフ、文字テロップなどでは「横1ピクセルライン」が
発生しやすいのでデザインする際には注意が必要です。
フリッカーはテレビ受像機がインターレース方式である以上避けられない現象なので
見ている人が不快に思わぬよう、チラつきを緩和させる手法をとるべきです。
2D的なレイアウト作業をしている場合など、何気なく細い線を多用しがちですので
DTP・WEBデザインとは違った「テレビ的な画面構成のコツ」をつかみたいものです。

※ちなみにフリッカーは「横方向」でのみ発生します。

「完全な1ピクセル横ライン」が存在する場合にフリッカーは発生するので
その上下ピクセルにもうまく近い色がのってくれば、チラつきは緩和する傾向にあります。

<基本的な対応方法>
● 細いラインにはアンチエイリアス処理をほどこす(ぼかす?)
● 1ピクセル横ラインになっている箇所のコントラストを弱める
● 文字書体に「明朝体」の使用を極力避ける
 (明朝体は横1ピクセルラインが発生しやすい)

AfterEffectsにはフリッカーを除去するプラグインが標準で付属しています。
機能的には「ぼかし」にかなり近いのですが、
このプラグインを使用すれば簡単にフリッカーを除去できます。
やり方はレイヤーの最上段に調整レイヤーを作成し、
「エフェクト>ビデオ>インターレースのちらつき削減」を適用するだけです。
(パラメータは「0.5〜1.0」で十分なハズ)
あまり上げすぎるとぼかしが強くなってしまい、あまい画像になりがちなので注意してください。

● ビデオ>インターレースのちらつき削減

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