<完成ムービ−>
QuickTime 形式
(637K)
制作例 31: 3次元マルチスクリーン
(AfterEffects 5.5J Proversion を使用)

AE-TIPS 31 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:
- No Use
Third-Party Footages:
- No Use




<はじめに>

今回はCMやテレビ等で非常によく見かける
3次元空間に画面をたくさん配置する方法を簡単に紹介します。
まず、Photoshopで小画面分割の画像を制作します。
(今回は私のバンド演奏の様子を素材にしてあります…)
※各小画面は80×60のサイズで作成しました。
 (640×480のサイズをタテヨコ8分割)
※好みでワクとか角マルとか付けてください。

<スクリーンショットを見る>
「Adobe Photoshop 画像」


<ブロックディゾルブ>
QuickTime 形式
(385K)


<ブロックディゾルブを使用したトランジション>

普段はあまり使わないのですが、
変換エフェクトに「ブロックディゾルブ」というのがあります。
効果はブロック状に画面を切り替えていくだけのモノですが
ブロックサイズと今回の小画面のサイズを合わせることにより
あたかも1つ1つの画面が変化している表現が可能です。
また、変換される1フレーム前に白平面を挟むことで
フラッシュしてから切り替わるように見せています。

<エフェクトウインドウを見る>
「エフェクト:変換>ブロックディゾルブ」
<タイムラインウインドウを見る>
「変換される1フレーム前に白平面を挟む」


<3Dカメラアニメ>
QuickTime 形式
(537K)


<3D コンポジションカメラのアニメーション設定>

STEP2で作成したコンポを新規コンポに入れて
とりあえず一度、3Dレイヤーにします。
新規カメラを作成して、なるべくダイナミックに見えるように
アニメーションの設定をします。
カメラレンズ等も、いろいろなモノを試してみてください。


<カードワイプ>
QuickTime 形式
(546K)


<カードワイプによる平面の分割>

こちらも普段あまり使わないのですが、
変換エフェクトに「カードワイプ」というのがあります。
通常はトランプ状に画面を切り替えていくエフェクトですが
カードサイズと今回の小画面のサイズを合わせることにより
小画面のサイズで平面を立体分割することが可能です。
その分割する距離や位置等は細かく設定できるので
キーフレームを打ってアニメーションさせれば
簡単に3次元空間にたくさん画面を配置できます。
※カードワイプは3Dレイヤーをオフにしてから適用してください。
※「カードワイプ」はAdobeのWebサイトから入手可能。

<エフェクトウインドウを見る>
「エフェクト:変換>カードワイプ」


<完成ムービ−>
QuickTime 形式
(637 KB)


<背景を合成して完成>

最後に背景と合成すれば完成です。
今回は「制作例 29」の空間素材を使用しています。
シンプルな背景でも十分かと思います。

(補足)
今回は分割画面を静止画で制作しましたが、
動画素材を割り当てることも可能です。
(ものすごく処理が重たくなりますが…)
従来はインフェルノなどでしか行えなかったこのような表現が
AfterEffectsで表現できるのは、ホント喜ばしい限りです。