テレビデザインの基礎知識 特別編 07
顔写真の切り抜き 3
(マスクの調整・色調補正)

 <マスクの調整>



<作成したマスクで画像を抜く>
1. アルファチャンネルを選択範囲として読み込む
2. RGBチャンネルをアクティブに
3. 画像レイヤーを選択
4. 選択範囲でレイヤーを持ち上げる
 ・レイヤー>新規>コピーレイヤー(コマンド+J)


<黒平面を作成して確認>
1. 新規レイヤーを作成
2. 描画色&背景色の初期化
3. 黒で塗りつぶし
4. 持ち上げたレイヤーの下へ移動
※おそらくこの段階では画像のエッジに
チリチリしたピクセル(フリンジ)が発生しているハズ


<マスク範囲の調節>
※必要に応じて調整してください
1. レイヤーを選択範囲として読み込む
2. 選択範囲>選択範囲を変更>縮小(1ピクセルくらい)
3. 選択範囲>選択範囲のぼかし(0.5ピクセル)
4. この選択範囲でレイヤーを持ち上げる
 ・レイヤー>新規>コピーレイヤー(コマンド+J)


<エッジの微調整>
※必要に応じて調整してください
●フリンジ削除
 ・レイヤー>マッティング>フリンジ削除
 (1〜2 ピクセルくらいで十分)
●手作業でのエッジ調整
 ・透明部分の保護をチェック
 ・スタンプツール等でエッジを塗る


<マスクの完成>
1. アルファチャンネルを一度すべて消去
2. 最終的な切り抜きレイヤーから選択範囲を読み込み
3. 新規アルファを作成
4. 不要なレイヤーを削除
5. ファイルの保存

 <レベル補正・色調補正>

<レベル補正>

●最終的なレベル補正をおこないます。
 ※とくに顔の明るさに注意
<色調補正>

●最終的な色調補正をおこないます。
 ※とくに顔の色みに注意
 ・色調補正>トーンカーブ
 ・色調補正>カラーバランス
 ・色調補正>バリエーション(初心者向き)
※写真画像が複数ある場合、 すべての画像を並べて合わせる



<自動選択ツールで一発で抜かない理由>
「背景が均一であれば自動選択ツールや抽出コマンドで抜けば速いのでは?」と初心者の方は思ってしまいがちですが、自動的に選択範囲を作成するツールは、うまくいく場合とそうでない場合があるので切り抜きのクオリティを一定に保つことができません。(特にエッジのアンチエイリアス部分)
実際、髪の毛と体の部分を同じ設定で抜くのにも無理がありますし…
自動選択ツール、抽出コマンド等は、よほど急いでいる場合やお遊びの場合などを除いてオススメできる方法ではありません。

 <最後に> 今回サンプルとして使用している画像は…

今回の切り抜き作業用に、素材集から女性の画像を用意しました。
(さすがに男性のサンプルではおもしろくないので…)