テレビデザインの基礎知識 04
フレームレート
(29.97 fps)

テレビやビデオでは1秒間に30コマの画が存在します…という話をよく耳にしますが
これはちゃんと理解していないと間違いを起こす原因になりかねません
日本のテレビ放送の規格(NTSC)ではフレームレートは
「29.97 fps」と規定されています(1秒間にちょうど30枚ではありません)
テレビやビデオの映像制作を行う場合のフレームレート設定は
「30 fps」ではなく「29.97 fps」にする必要があります。

テレビ用素材(NTSC素材)を扱う場合
「フッテージ変換>メイン」でフレームレートを「29.97」に設定します
「コンポジション設定」でフレームレートを「29.97」に設定します
「レンダリング設定」でフレームレートを「29.97」に設定します
※すべての設定が「29.97 fps」になっていることを確認する必要があります。

● フッテージ設定

● コンポジション設定

● レンダリング設定

もしもAfterEffectsの各設定でNTSC素材の
フレームレートを30 fpsに設定している場合、
映像に支障をきたす場合があります。
フッテージ変換のフレームレートが29.97fpsで
コンポジションのフレームレートが30fpsの場合、
フィールドが重複してしまったり、場合によっては
フィールドが逆転してしまう恐れがあります。
また、環境設定で連番で読み込まれる素材の
フレームレートを設定することができます。


● 環境設定

IMAGICA「映像用語辞典 五反田コレクション」
Panasonic「放送システム用語集」