AfterEffects Laboratory 番外編 02
AfterEffectsの起動画面の変更
(スプラッシュスクリーンの置き換え)

ここでいう「起動画面」とはスプラッシュスクリーンとも呼ばれ、
アプリの起動中にクレジットや起動プロセスを表示しているモノです。
誰でも一度は必ず目にしたことがあると思います。

これを変更したからといって起動時間が短くなったりはしませんが、
アプリケーションへの愛着が高まり「やる気」が上がるかもしれません…。
そんなわけで、今回は 開発者へ敬意を表しながら
AfteEffectsの起動画面を変更する方法を研究してみたいと思います。


アプリケーション自体が使用する画像は、音の際と同様に
「リソース」という部分に埋め込まれている場合がほとんどです。
画像を変更するには そのリソース部分を差し替える必要があります。

※AfterEffects 6.5.1をベースに記載してあります。
※使用許諾契約「4.2 修正の禁止」に抵触する可能性がありますので、
 この作業は各個人の責任の範囲内にとどめてください。
※当サイトでは本件に関する一切のトラブルを保証しません。




 MacOSX の場合



<リソースファイルのバックアップ>

リソースファイルの場所は、MacOSXの場合
Applications/Adobe After Effects 6.5/Adobe After Effects 6.5
アプリ本体のアイコンからコンテクストメニューを出して、
「パッケージの内容を表示」を選択します。
その中の Contents/MacOS/の中に
「aeres1.japanese」というファイルがあります。
これが、AfterEffects6.5日本語版のリソースファイルです。

非常に重要なファイルですので 別の場所にコピーをとります。
このファイルは元に戻す際にも必要になります。



<画像の取り出し>

リソースファイルから画像を取り出すには、
「Rezilla」というフリーウェアを使用します。
Contents/MacOS/の中の「aeres1.japanese」を開き
PICTという項目の2202番が「起動画面」の画像です。
2202番を選択して Edit > Copy します。

次にMacOSXに標準付属されている「GraphicConverter」を起動し
File > New > Image with Clipboard を選択します。
すると、アルファチャンネル付きの画像が生成されるので、
File > Save as .. で「PSD - Photoshop」ファイルとして保存します。

「Rezilla」英語版 フリーウェア
http://perso.orange.fr/bdesgraupes/DocHTML/rezilla.html




<画像の作成>

STEP2で取り出した画像ファイルをPhotoshopで開き、
それをガイドにしながらスプラッシュスクリーンを自作します 。
(起動時にテキストが表示されるエリアを考慮してください)
完成したらPSDファイルで別名保存します。

画像はフィル&キーの関係になっている必要があります。
(RGB+アルファチャンネル)
AfterEffectsでPSDファイルを読み込み
「ストレートマットなし」でレンダリングします。
AfterEffectsは使用後、終了してください。



<画像の置き換え>

リソースの「置き換え」は「取り出し」の逆の手順でおこないます。
完成したフィルキーの画像ファイルを「GraphicConverter」で開き、
Edit > Select All を選択後、Edit > Copy します。

「Rezilla」でContents/MacOS/の中の「aeres1.japanese」を開き
PICTの2202番をダブルクリック後、 Edit > Paste します。
ウインドウを閉じる際に保存するか聞いてきますので
「OK」を選択して保存して閉じます。
リソースファイルも保存して閉じます。

これで、起動画面が置き換わりました。



<起動確認>

起動している他のアプリケーションをすべて終了させてから
AfterEffectsを起動し、確認してみてください。
これでまた1つAfterEffectsに愛着がわきました。

 WindowsXP の場合

  Windowsの場合の置き換え方法は、現在調査中です。

「Resource Hacker」を使用して
レンダリング終了音の際と同様の方法で置き換えようとしても
うまくいかないと思います。

もしも他の方法で成功した方がいらっしゃったら、
連絡していただければと思います。