AfterEffects Laboratory 番外編 01
レンダリング終了音の変更
(サウンドリソースの置き換え)

<6.0までの終了音>
QuickTime 形式
(46 KB)

<6.5の終了音>
QuickTime 形式
(191 KB)
AfterEffects はバージョン6.5になって
レンダリング終了音が変更されました。
個人的には以前のレンダリング終了音に馴染みがありますし、
別の終了音も選択できるようにしてほしいと思ったことがあります。
そんな経緯もあり、今回はレンダリング終了音を
別の音に変更する方法を研究してみたいと思います。

アプリケーション自体が使用する音は
サウンドファイルになっていることは少なく、
「リソース」という部分に埋め込まれている場合が多いです。
音を変更するには そのリソースの部分を差し替える必要があります。

※AfterEffects 6.5.1をベースに記載してあります。
※使用許諾契約「4.2 修正の禁止」に抵触する可能性がありますので、
 この作業は各個人の責任の範囲内にとどめてください。
※当サイトでは本件に関する一切のトラブルを保証しません。

 MacOSX の場合


<ロボットボイス>
QuickTime 形式
(110 KB)


<音素材の準備>

はじめに自作の「レンダリング終了音」を準備します。
自分で録音しても、フリーの素材を使用しても構いません。
しかし、あまり大きなファイルはさけた方がよいでしょう。

今回はコンピュータに言葉をしゃべらせることができる
「Orator」というフリーウエアを使用して
『AfterEffects Rendering Completed』という音声を
素材にすることにしました。
このソフトでは音声をAIFF形式で保存することができます。

「Orator」英語版 (フリーウェア)
http://homepage.mac.com/dougeverly/orator.html



<System7サウンド形式で書き出し>

STEP1で準備したファイルをQuickTimePlayerProで読み込み、
ファイル>書き出し を実行します。
「サウンドからSystem7用サウンド」を選択し、
オプションでサンプリングレートやビット数を指定します。

拡張子が「.sfil」のファイルが生成されます。




<リソースファイルのバックアップ>

リソースファイルの場所は、MacOSXの場合
Applications/Adobe After Effects 6.5/Adobe After Effects 6.5
アプリ本体のアイコンからコンテクストメニューを出して、
「パッケージの内容を表示」を選択します。
その中の Contents/MacOS/の中に
「aeres1.japanese」というファイルがあります。
これが、AfterEffects6.5日本語版のリソースファイルです。

非常に重要なファイルですので 別の場所にコピーをとります。
このファイルは元に戻す際にも必要になります。

変更用としてユーザディレクトリの下にも
「aeres1.japanese」をコピーします。



<サウンドリソースの置き換え>

サウンドリソースの置き換えには
「Sound Snatcher」というフリーウェアを使用します。
OS9用のソフトなので、Classic環境で起動します。
ユーザディレクトリの下にある「aeres1.japanese」を開きます。
するとAfterEffectsが使用するサウンドリソースが一覧されます。

 ID 129 「-」レンダリング失敗音
 ID 130 「Snapshot」カメラシャッター音
 ID 131 「RenderCompleted」Ver6.0までのレンダリング終了音
 ID 128 「rnd_okay.sfil」Ver6.5のレンダリング終了音

ID 128 の行を選択し、鉛筆のボタンアイコンをクリックすることで
STEP1で作成した「.sfil」ファイルと置き換えることができます。

「Sound Snatcher」日本語版 (フリーウェア)
http://www.vector.co.jp/soft/mac/art/se148468.html



<レンダリングして確認>

置き換えの終了した「aeres1.japanese」を
アプリ本体の中の「aeres1.japanese」に上書きします。
これでレンダリング終了音の変更は完了です。
AfterEffectsを起動し、確認してみてください。

<参考1>
6.0の終了音を使いたい場合は「Sound Snatcher」で
6.0の終了音を一度「.sfil」ファイルで書き出し、
今回の方法で ID128と置き換えればオッケイです。

<参考2>
「.sil」ファイルはiTunesを使ってMP3やAIFFファイルに変換できます。

 WindowsXP の場合



Windowsの場合は「WAVE形式」でサウンドファイルを準備します。
あとは「Resource Hacker」というフリーウェアを使用して
C:\Program Files\Adobe\AfterEffects 6.5\Support Files の下の
「aeres1.japanese」を開き「WAVE」という項目を置き換えます。

 RND_FAIL レンダリング失敗音
 RND_OKAY レンダリング終了音
 SNAP カメラシャッター音

RND_OKAYの項目を右クリックして「リソースの置き換え」を選択
WAVEファイルを指定後、下記の設定を入力して置き換えます。

 Resource Type「WAVE」
 Resource Name「RND_OKAY」
 Resource Language「1041」

「aeres1.japanese」を保存し(バックアップは自動生成されます)
AfterEffectsを起動してレンダリング終了音を確認します。

「Resource Hacker」日本語版 (フリーウェア)
http://www.users.on.net/johnson/resourcehacker/