AfterEffects Laboratory 基本編 22
3次元空間におけるパスの軌跡
(AE 6.0 & Trapcode Particular)

AE-LAB 22 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:

- Trapcode Particular
Third-Party Footages:
- No Use

AfterEffectsにはバージョン5.0から3次元空間の機能が搭載されたため、
レイヤーを空間内でアニメーションさせることが可能になりました。
今回は、その空間内のモーションパスに「軌跡を描く方法」を考察してみたいと思います。

2次元的(平面的)なパス軌跡を描く方法は、
「AfterEffects LAB 03 矢印をのばす」で紹介していますが、
http://www.ayatoweb.com/ae_lab/lab03.html
「ブラシアニメーション」「線」「ベガス」といったエフェクトは、
現状では同一平面上にある曲線パスにしか軌跡を描けません。
(是非、次期バージョンで改良してほしい部分です)

そこで、今回はサードパーティプラグイン「Trapcode Particular」 を使用して、
3次元モーションパスに軌跡を描く方法を検討してみました。

※基本操作に関してはマニュアルやヘルプを参考にしてください。
※Adobe AfterEffects 6.0J(MacOSX)を使用して制作

 「空間パスに軌跡を描く」基本的な考え方

<1>レイヤーを3Dレイヤーに変換
<2>キーフレームアニメーションを作成(モーションパスの作成)
<3>カメラの設定&アニメーション作成
<4>新規平面に「Tapcode Particular」を適用
<5>空間を動いているレイヤーの「Position」と
    パーティクルの「発生点」とをエクスプレッションでリンク
   (これによってパーティクルがモーションパス上で発生します)
<6>パーティクルのパラメータ設定

※パーティクルの速度を「0」にすることで飛び散らなくなります。
※他の3Dパーティクルプラグイン
  「FE/CC Particle World」「Tinderbox 3 T_Sparks」でも
  試行錯誤すれば同様の効果が得られるかと思いますが、
  座標の基準やカメラサイズが違う場合、合わせにくいかもしれません。
<サンプル>
QuickTime 形式
(1012 KB)

エクスプレッションの「ピックウイップ」を
モーションレイヤのポジション値までドラッグすることで、
エクスプレッションのリンクを作成することができます。

※XYZの値をは以下のように表記されます。
・Xのポジション値 position[0]
・Yのポジション値 position[1]
・Zのポジション値 position[2]

<パラメータ>
タイムラインウインドウ

<パラメータ>
エフェクトウインドウ
「Particular」
 <参考> パーティクルの種類を変更した場合

当然のことですが、今回の方法を使用することで
軌跡を描くだけでなく さまざまなパーティクルを追従させることが可能です。
パーティクルタイプに「Smoke」を選択した場合のサンプルを作成しました。

Trapcode Particularのパーティクルは
AfterEffectsのカメラにも正確に連動するので、
応用次第でいろいろな表現が可能かと思います。
こういった効果は標準機能のみでは難しいかもしれません。
<サンプル>
QuickTime 形式
(892 KB)

<Trapcode Particular についての詳しい情報は>
フラッシュバックジャパン(国内販売元) http://www.flashbackj.com/trapcode/particular/