AfterEffects Laboratory 基本編 18
平面をグシャリと丸める
(Boris PageTurn)

<完成ムービー>
QuickTime 形式
(328 KB)

AE-LAB 18 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:

- BCC Page Turn
Third-Party Footages:
- No Use

今回は、平面を「紙のようにグシャリと丸める表現」を紹介します。
3Dソフトを使用すれば さらに自由度が高い表現が可能なのですが、
3Dソフト側の設定やレンダリングの手間もありますし、
ファイルのやりとりが煩雑になる可能性もあるので、今回の方法も有効かと思います。
この手法ですと平面素材だけでなく動画素材も簡単に「グシャリ」とできます。

※Adobe AfterEffects 5.5J Pro(Mac)を使用して制作



<平面の準備>

はじめに、640×480の平面素材(グリッド)を用意します。
それを800×600のコンポジションに入れます。

※800×600のコンポジションに入れるのは
 STEP3〜4のエフェクトを適用する際、
 平面のハシが切れないようにするためです。

※平面の準備



<シワ用のフラクタル素材の準備>

STEP1と同様に、800×600のコンポジションを用意し、
800×600のフラクタル素材を入れます。
今回はPhotoshopの「雲模様」を使用しています。
AfterEffectsの「フラクタルノイズ」でも構いません。

※800×600の全面をフラクタル模様にしてください。

※フラクタル(雲模様)



<シワの表現 〜ディスプレイス〜>

STEP1とSTEP2のコンポを新規コンポ(800×600)に入れ、
STEPのコンポレイヤに対して、
「ディスプレイスメントマップ」を適用します。
マップレイヤーには、STEP2のコンポレイヤを指定します。

シワの表現になるようにキーフレームを設定します。
(アニメーションには試行錯誤が必要です)


<ディスプレイス>
QuickTime 形式
(285 KB)
<タイムライン>
キーフレームを見る



<ページターン 〜Boris PageTurn〜>

ページターンとは本来
「ページをめくるような表現」をするものですが、
今回はそれらを複数適用して違う表現にします。

STEP3のコンポを新規コンポ(800×600)に入れます。
<1>調整レイヤーを作成します。
<2>「Boris PageTurn」を適用します。
<3>キーフレームを設定します。
これを繰り返すことで「グシャリ」という表現が可能になります。
(アニメーションには試行錯誤が必要です)

<参考>
ページターンのプラグインは他にも存在するので、
そちらでもかまいません。
(Final Effects Completeなどに収録されています)


<ページターン>
QuickTime 形式
(183K)
<パラメータ>
エフェクト>Boris
「Page Turn」
<タイムライン>
キーフレームを見る



<完成>

STEP4のコンポ(800×600)を
640×480のコンポに入れ、背景と合成すれば完成です。

素材を静止画ではなく、動画にしたい場合は、
STEP1の段階で「動画素材」を
800×600のコンポに入れてください。
今回の手法を応用すれば、いろいろな表現ができると思います。

■ Boris RED についての詳しい情報は ■
BorisFX.jp(日本語)
http://www.borisfx.jp/
BorisFX.com(開発メーカー)
http://www.borisfx.com/

<完成>
QuickTime 形式
(328K)