AfterEffects Laboratory 基本編03
矢印をのばす
(ブラシアニメーション・自動方向)

AE-LAB 03 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:

- No Use
Third-Party Footages:
- No Use

※一部内容が古い場合があります。ご了承ください。

今回は「矢印をのばす」方法を紹介したいと思います。
地図素材にのせて使用したり、解説映像などで使用するとそれらしいかと思います。
(テレビの報道解説CGやVP映像などで、よく目にすると思います)
あらかじめイラストレータでパスを準備し、
矢印がのびるアニメーションをAfterEffectsで作成します。
(Adobe AfterEffects 5.5J Mac版 で作成しています)

※更新情報:シェイプレイヤーを使用した方法は下記を参照してください。
「矢印をのばす 【続編】」
http://www.ayatoweb.com/ae_lab/lab26.html

※3次元空間内に矢印をのばしたい場合は下記を参照してください。
「AfterEffetcs Lab 22 3次元空間におけるパスの軌跡」
http://www.ayatoweb.com/ae_lab/lab22.html

 矢印アニメーションの作成方法



<Illustratorでパスを作成する>

今回は「a」という文字の外形線に沿って矢印をのばしたいと思います。
はじめにIllustratorで文字を打ちアウトライン化をします。
もちろん、地図をトレースしたり
自分でパスを作成してもかまいません。

※AfterEffectsへペーストする時のために、
 コンポジションのサイズの枠(640×480)の四角も
 同時に作成しておきます。
<作業画面を見る>
Adobe Illustrator
パスの作成



<AfterEffectsへコピー&ペースト>

AfterEffetcsでコンポジションと新規平面を作成し、
(640×480)
平面のマスクに対してパスをペーストします。
これらはさらに今後モーションパスとして活用します。

※パスは3種類できるハズです。
 ・640×480の枠
 ・「a」の外形線
 ・「a」の穴部分
※Illustratorの環境設定>ファイル・クリップボードの設定で
 「AICB形式」をオンにしておく必要があります。

下記のヘルプ項目を熟読することをオススメします。
■Adobe Illustrator ファイルの準備
■マスクからモーションパスを作成するには
(項目名はVer7.0のものです)

※マスクとしてペースト



<ブラシアニメーション>

新規平面を作成し(640×480)
「エフェクト>スタイライズ>ブラシアニメーション」を適用します。
「ブラシの位置」にキーフレームを作成し、
そこへSTEP2で作成した外形線のパスを
モーションパスとしてペーストします。
※ペーストされたキーフレームは
 Option+ドラックで時間伸縮が可能です。
※コピー&ペーストがうまくいかない場合は、
  マスクシェイプのプロパティをコピーしてみてください。
<エフェクト設定>
ブラシアニメーション



<矢印の頭部分の作成>

矢印の頭部分の三角形を作成します。
どんな方法でも構わないですが、
今回は別コンポジションで新規平面を作成し、
マスクを使用して三角形を作成しました。
※マスクで三角形を作成



<三角形を頭につけて完成>

STEP4で作成した三角形を
ブラシアニメーションのコンポジションに入れます。
位置にキーフレームを作成し、
「ブラシ位置」にあるキーフレームをコピー&ペーストします。
次に傾きを合わせるために
「レイヤー>トランスフォーム>自動方向」を適用します。
あとはスケールと回転で方向をあわせれば完成です。
<完成ムービ−>
QuickTime 形式
(42 KB)

<追加解説>
今回の方法で作業をおこなった際に問題になることが2つあります。
その解決方法を明記しましたので、参考にしてください。
●パスの開始点が思っていた場所と違う
 →STEP2の段階でマスクの段階で開始点を1つ選択し
  「レイヤー>マスク>最初の頂点を設定」を適用します。
●パスののびる方向が逆になる
 →STEP3の段階で「ブラシ位置」キーフレームをすべて選択し
  「アニメーション>キーフレーム補助>時間反転キーフレーム」を適用します。