<デジタルVSアナログ>
1987年にSONY開発の「D1」というデジタル規格の登場をきっかけに、
各種デジタルフォーマットが次々に誕生しました。
(D1・D2・D3・Digital Betacam・DV・DVCPRO…)
とはいえアナログ技術の長所も多いので、現在の映像制作の現場では
アナログとデジタルが混在している状況になっています。
デジタル方式の一番のメリットは「ダビング特性」といわれています。
簡単にいうと「ダビングしても画質の劣化がない」ということです。
アナログではダビングするごとに確実に画質は劣化していきますが、
デジタルの場合はダビングというより、
データ転送に近いので元画像と同じ画質を再現できるというわけです。
また、デジタル信号では画像圧縮が効率的に行えるようになり、
デジベやDVのように見た目にわからないようにデータを圧縮する場合も多く
データ量を減らすのには、非常に有効な手段と言えます。
ただし、圧縮にもいろいろあるので
「必ずしもデジタルだから画質が良い」とは言いきれません。
(第一世代目のアナログコンポーネントの方がDVよりも画質が良いですし)
これらを自分の作業用途に合わせて使い分けることが大切です。
また、異なるデジタル圧縮を繰り返すと画質は驚くほど劣化するので
ダビングやデジタイズする際には注意が必要です。 |