テレビデザインの基礎知識 HDTV 08
HD カラーバー
(マルチフォーマットカラーバー・ARIB STD-B28)

HDTVにおいても基準信号・テスト信号として「カラーバー」が存在します。
業務用シグナルジェネレータには10種類ほどの信号フォーマットが用意されていますが、
ここでは最も一般的な「マルチフォーマットカラーバー」を紹介します。
マルチフォーマットカラーバーはその名前の通り、
HDTV・SDTVの両方でカラーバーとして機能するようにつくられています。
つまり、HDをダウンコンバート(サイドカット)したSD信号でも機能します。
ARIB 社団法人 電波産業会 STD-B28 で標準規格化されており、
通常「ARIB カラーバー」と呼ばれています。

NTSCカラーバーは3段だったのに対して、ARIBカラーバーは4段で構成されています。
また、Rampと呼ばれるグレースケールが入っていることも特徴です。
「100%Cyan」の右隣りのエリアは「ユーザ選択エリア」となっており、
75%White・100%White・+I のいずれかを選択可能です。
波形モニタ(Y表示)と合わせて見ることで、特徴を把握しやすくなります。


正確な信号管理を行うためには、
やはり専用のシグナルジェネレータと波形モニタが必要になります。
マルチフォーマットに対応した製品もありますので、
是非そろえておきたいものです。

【日本テクトロニクス 株式会社】
http://www.tektronix.co.jp/
【リーダー電子 株式会社】
http://www.leader.co.jp/
【アストロデザイン 株式会社】
http://www.astrodesign.co.jp/default.asp
【株式会社 シバソク】
http://www.shibasoku.co.jp/

HD/SD シグナルジェネレータ
Tektronix TG700型

マルチフォーマット波形モニタ
Tektronix WFM700

【ARIB 社団法人 電波産業会】
http://www.arib.or.jp/